塩化第二鉄
塩化第二鉄(FeCl3)は、鉄の塩の一種であり、化学式FeCl3で表されます。
水処理の現場ではしばしば「塩鉄」と略称され、38%の濃度溶液として使用されることが一般的です。
水中の微粒子や懸濁物質を集めてフロック(凝集体)を形成させ、これらの物質を効率的に沈殿・除去します。
塩化第二鉄の成分と作用機序
塩化第二鉄(FeCl3)は、鉄の塩の一種であり、化学式FeCl3で表されます。この化合物は、鉄と塩素が結合して形成され、鉄は酸化状態+3を持ちます。塩化第二鉄は通常、黄褐色の結晶または粉末として存在し、水に溶けやすい特性を持っています。水に溶解すると、鉄(III)イオン(Fe3+)と塩化物イオン(Cl-)に解離します。
凝集作用のメカニズム
水中に添加されると、鉄(III)イオンが水中の懸濁物質や微粒子の表面に吸着し、これらの粒子の表面電荷を中和します。これにより、粒子間の反発力が減少し、凝集が促進されます。さらに、Fe3+イオンは水中で水酸化物(Fe(OH)3)を形成し、これがフロックの形成を助けます。フロックは大きな塊となり、沈殿や浮上によって水中の不純物を除去することができます。
塩化第二鉄の効果的な使用方法
塩化第二鉄の効果を最大限に引き出すためには、以下の点に注意する必要があります:
1. pHの調整
塩化第二鉄は広いpH範囲で効果的に働きますが、最適なpH範囲は4〜6です。この範囲内では、鉄の水酸化物が最も安定してフロックを形成しやすくなります。
2. 適切な添加量
塩化第二鉄の添加量は、水中の汚染物質の濃度や種類に応じて調整する必要があります。過剰添加はコストの増加や逆効果を招く可能性があるため、最適な量を見極めることが重要です。
3. 撹拌と沈殿
塩化第二鉄を添加後、十分に撹拌して水中の粒子と均一に反応させます。その後、フロックが形成されるのを待ち、沈殿または浮上させて分離します。